second〜切ない恋の物語〜
帰りの車内。

気まずくて、涼さんの顔をちゃんと見れなかった。




「ごめんなさい…」

「何が?」

「私、初めてだったから…」

「…」




沈黙があった後、深く息を吸いながら話出す。




「正直驚いた。」

「…」

「ほんとだったんだ。」

「うん。」



また沈黙が続く。



「嫌いになった?」

「まさか!それはないよ。」

「ほんとに?」

「心配すんな。」

私の肩を引き寄せ、私を強く抱きしめてくれた。




良かった。

まだ嫌われてない。




良かった。
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