second〜切ない恋の物語〜
「しっかし、あのカフェに出会いがあったとは…」

「まだ、出会いっていう訳でもね〜。」

「その野上さんって人、彼女いるのかな。」

「分かんない。」

「聞いてみたら?」

「え…どーやって?そんな事聞いたら変じゃない?」

「変って?」

「その…、私が好きだって分かってしまうというか…」

奈津美は、食べかけの焼き飯あんかけをスプーンにのせ、

口を開けながら、呆れた表情でいう。

「あんた……恋愛経験ないっしょ?」



バレた。。



「う、うん。」

私がそう返事すると、ニヤニヤしながら聞いた。

「もしかして、処女?」



「はい、未経験です。」




「いや〜ん、純情じゃん!」
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