先生…ごめん、愛してる。【完】
  


 ♪~♪♪~♪♪~~♪~


「もしもし。」


「【警察です。】」


 侍女は、驚いた。


「どうしたの?」


「奥様…旦那様に警察からお電話です。」


 侍女は、受話器を渡した。


「もしもし、お電話代わりました。主人は、仕事なんですが……。」


「【そう…ですか……。実は…旦那さんの弟さん夫婦が昨夜亡くなりまして。遺体の確認をお願いしたいんですが……】」


「えっ!!」


 妻は、驚いた。


「【旦那さんに宜しくお伝えください。】」


「はい。」


 妻は、黙って受話器を戻す。



 茨からの開放は、“幸か”“不幸”……


  
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