先生…ごめん、愛してる。【完】
  

 棗に腕を引かれて立ち上がった。 羚音は、抱き着く。


「聖、葉守見家を甘く見るな。お前を追放してやる。待ってろよ。」


 棗は、言って羚音を連れ生徒会室を出て行った。



「羚音…大丈夫か?」


 棗は、抱きしめながら聞く。羚音は、頷いて抱き返す。


「アイツは、終わりだ。ビデオテープも回収して見せる。大丈夫…大丈夫だからな。」


 羚音は、頷いた。



「一ノ瀬 綾さん。ビデオテープを出して下さい。」


「誰?」


「葉守見家筆頭秘書です。今なら訴訟は、起こしませんが…」


  
< 146 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop