先生…ごめん、愛してる。【完】
  

 棗の明るさにとても辛くなった。それは、羚音もだった。


「羚音とどうなるかは…解らない。 羚音を信頼出来るか……」


 城は、言う。


「先生…羚音を信頼出来なければ、きっと後悔します。」


 棗は、伝える。


「あぁ…話しをしてみる。」


「頑張って。」


 棗は、にっこり笑った。


「棗、これからも宜しく。」


「もちろん。」


 棗と城は、笑い合った。 二人は、すっかり仲の良い教師と生徒になっていた。


「(っ…棗……)」


 羚音は、そっとその場から立ち去った。


  
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