先生…ごめん、愛してる。【完】
  

「みーお。」


「!!」


 羚音は、自転車を停めた。


「羚音…こんな所で逢えるなんて……」


 聞きたくない声が…羚音を包む。


「(あっ…足がっ……)」


 震えて動けない。


「羚音…黙ってないでなんとか言えよ。こっちは、お前の所為で学園を追われたんだ。」


 肩に手をおいて男・聖は、囁く。


「っ……放してください。」


 それを言うのが精一杯だった。


「冷たいなぁ。おいで。」


「放しっ…!?」


 羚音は、口を押さえられて引っ張られる。


  
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