先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第24羽‡ 狂愛
  

 何処までも…追ってやる。
 お前は、俺のモノだ。



「ハッ!!」


 羚音は、ベッドから飛び起きて暗い街中に飛び出した。

 呼ばれるはずない…愛してくれた人たちを切り捨てたんだから……。


「先生…棗……」


 羚音は、ベッドに戻り想いを馳せる。



「ミナちゃん、配達お願い。」


「はーい、行って来ます。」


 羚音は、紙袋を自転車のカゴに入れていつものように配達に向かう。

 土地勘もだいぶついてきて羚音は、近所のパンの配達をするようになっていた。


  
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