先生…ごめん、愛してる。【完】
  

 鞄のサイドポケットにカードが入っていた。


「―“和泉沢学園高等科 葉守見 羚音”―……おいおい。完璧に家出少女じゃないか。」


 賢は、びっくりした。
 “何かから”……逃げて来たのだと賢は、理解した。

 そして…日記帳には、羚音の全てが書かれていた。

 “愛されない”…と言う悲しみ……。


「琳架…あの娘の両親を見つけられるぞ。」


「本当に?」


「あぁ…」


 賢に見せられた個人データ詰まる学生証を見て琳架は、ホッとした。


「早く警察に届けないと。」


  
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