先生…ごめん、愛してる。【完】
  

 夫婦は、すぐに警察に届けを出した。

 同時に羚音の家族を探し連絡するよう警察に頼んだ。



「えっ…本当ですか!」


 椎は、電話の相手にお礼を言って切る。



「イヤッ!!」


「泣け、叫べよ。誰も来ないけどな。」


 狂気に満ちた聖の瞳に見つめられて羚音は、唇を噛んだ。


「そうだ…人形は、大人しくしてろ。」


「(先生……)」


 羚音は、落とされて行く。



 羚音の居場所を知った椎は、真矢と棗に告げた。 みんなで羚音を世話してくれた夫婦のパン屋へ向かう。



 鎖で縛られて


  
< 175 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop