先生…ごめん、愛してる。【完】
  


「葉守見 羚音の保護者です。」


 真矢は、言って頭を下げる。


「初めまして、松井 賢です。妻の琳架です。」


 賢も挨拶をし“みな”=“羚音”の両親を家の中に通した。

 賢は、保護したいきさつや行方不明になった事を話した。
 真矢も家出をした理由を包み隠さず話した。


「現在警察と行方を捜索中です。 無事見つかるといいんですが……」


 親たちは、話し合いを続けていた。


 棗は、羚音が使っていた部屋に入る。 机の上に自分たちと城の写真が置かれていた。


「羚音…俺にした仕打ちってなんだ?」


  
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