先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第26羽‡ 知らされた真実
  

 人は、愚かだ。

  だから…心から許しを……
 請うんだろう。



 ザーン ザザーン

  ザーン ザザーン


「羚音!」


「羚音ちゃん、お客さんよ。」


 海辺を看護師に車椅子を押され羚音は、散歩していた。

 看護師が声をかけてくれた人の方に車椅子を向けてくれた。


「羚音、此処に居たのか。」


「…棗……」


 羚音は、伺うように言った。


「正解! 朝ごはん今日は、ちゃんと食べたか?」


 棗は、座って羚音と同じ目線になって声をかけた。


「…食べた。」


  
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