先生…ごめん、愛してる。【完】
  

【「…わっ……私が…もう……一人。」】


 羚音は、目の前の自分に驚く。


【「羚音……知りたい? 忘れた…あの日々を。」】


 目の前の自分に言われて羚音は、困る。


【「羚音…思い出したい?」】


【「…怖いの?」】


【「そう…ね。 きっと…生きていたくなくなる。 羚音…どうしたい?」】


 羚音は、怯えて首を振る。


【「そう…。 羚音…覚えておいて。 あなたには、今の環境贅沢過ぎて…残酷よ。」】


 言って目の前の自分は、消えた。 そして…目が覚めた。


  
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