先生…ごめん、愛してる。【完】
  

「羚音、大丈夫か?」


 抱き起こされて羚音は、相手の顔を見る。


 ドックン ドックン


「っ……せん…せ……い…
(思い……出し…た……)」


「羚音っ、おい…羚音っ!!」


 城は、腕の中で気を失った少女に声をかける。


「くそっ!!」


 城は、抱き上げて車に乗せて病院に向かう。



【「羚音……泣かないで。」】


 羚音は、自分に抱きしめられた。しかし…思い出したら最後……ゆく しかなかった。



 いつも決断を求められ
  悲しい悲しい決断

 残酷な、決断……。


  
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