先生…ごめん、愛してる。【完】
  

 城は、絶句した。


「許してやって下さい。羚音が援助交際をしていたのは、“生きる為”です。

 誰も服や食事や教育に必要なお金や手は、貸してくれなかったんです。

 一人で全てをこなすしか…羚音は、無かったんです。」


 棗は、城に全てを話した。


「酷い親が居たものです。あの娘は、人に愛されるかな……イトコとして兄として心配です。」


 棗は、言って城の前から去って言った。


「…羚音……」


 城は、考え込んでしまった。

「きつかったかなぁ。」


 棗は、言って病室に向かう。


  
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