先生…ごめん、愛してる。【完】
城は、苦笑した。
「先生…いい機会なんで羚音の事少し話します。庭に行きましょう。」
棗は、城を連れて病院の庭に出た。城は、空を仰ぎ見て深呼吸した。
「羚音は、1年半前にうちに来ました。来た頃は、マナーのなってない娘で…ずいぶん手を焼きました。
でも、仕方なかったんです。羚音は、亡くなった両親から酷い虐待を受けてました。
母親は、夫からの暴力と裏切りでアルコール依存症になり育児放棄をしました。
父親は、暴力を振るってギャンブルに使う金を手に入れる為に羚音を売った。」