先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第11羽‡ 犯人探し
  

 『愛されてる』…と、
  感じた瞬間だった。

 私は、ようやく知った。



「羚音、まだ…寝てなくちゃだめよ!」


 椎は、テラスで風に当たる羚音を注意した。


「お母さん…もう、大丈夫よ。それに…犯人探しなんてやめて。」


「何言ってるの。やめないわ。羚音にあんな事をした犯人を許さないわ。」


 椎は、一歩も引かず言う。羚音は、苦笑した。

 母の想いは、嬉しいが…。きっとやったあの子たちは、驚いてるはず。


「お母さん…いいの。」


 羚音は、母親に微笑んだ。


  
< 66 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop