先生…ごめん、愛してる。【完】
  


「まい…どうしよう。」


 取り巻きは、小心者だった。


「大丈夫よ。葉守見だって馬鹿じゃないんだから言わないわよ。」


 まいは、とくに気にしていなかった。


「でも…まい。」


「もし言ったら…絶対許さない。でも…言ったりしたら……」


 まいは、ニッタリ笑った。
 取り巻きは、まいの笑みが怖かった。



「みんな、おはよう。こんな事聞きたくないんだが仲間が一人傷ついた。情報提供して欲しい。」


 担任の言葉にクラス中がザワつく。


「葉守見とお前たち居なかったか?」


  
< 67 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop