未知―僕達の進むべき道―
俺が寄った先は、近くの喫茶店。
「あ、こっち。」
目的の人物が現れた。
普段何もしない俺が、ここまでお節介を焼いている。
凄い事もあるもんだな。
「急にっ・・・!」
病院での出来事の所為か、目をまったくあわさない。
「絢・・・怖がるな。全部俺に話してみろ。」
な・・・?と笑顔で言うと驚いた表情をする弱弱しいヒナゲシのような子。
「どうしてっ・・・」
私を嫌わないの?
そう言いたげな儚い瞳。
俺は静かに首を横に振った。
「そんな簡単に嫌わないよ。信じて。」
すると一気に表情が崩れた。
「私はっ…!!」
目から大量に涙を流しながら、言葉を繋ぐ。