家に住みついた猫男

◆名前



「金子」



「へ...?」




抱きしめられた状態から猫男が言った。


突然言われた言葉に頭の中がハテナで埋め尽くされている





「俺の名前。知りたかったんだろ?」



「うん...!」





「というか、俺最初お前に会った時に言ったような気がしたんだけど...」


「あの時は....."ねこ"って言ってたよ」





「それって"かねこ"の"ねこ"じゃない?」



「うん...。そうだね.....」






猫男と目が合わないようにゆっくりと言う。


そうしないと、ただでさえ顔がポーッと熱いのに、さらに熱くなっちゃいそうだったから...




「と、とりあえず...離して??」


「あぁー...どうしようかな~なんか、癒されるんですけど」




そう言って、さらにまわされた手に力を入れられた。




い、癒されるって.....あんたがそうでも、私にとっては寿命縮むほどドキドキすることなんですよ!!!
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