空の歌声

ある部屋の一室の
前を通る

訓練帰りだった



「やはり人間」



あの言葉が
聞こえた





嫌な予感がする





あたしは扉に
耳を傾ける





「力を使う度に
体が悲鳴をあげている
細胞が内側から
破壊されている」



細胞…破壊?




「あれを続ければ
いずれ使い物に
ならなくなるぞ」




使い物にならない?


あたしはいらない?






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