いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
久世玲人もさっさと断ってよっ!!

そう視線に込めて、キッと力強く目を向けると、ニヤリと怪しい笑みを返された。


「いただきます」

「ええっ!!」

ちょっとっ!!久世玲人まで何言ってんのよ!!

もしかして、私が無理やり家まで連れてきた仕返し!?

「久世君、冗談でしょ!?」

「何が?」

平然と答える久世玲人に驚愕していると、お母さんと智樹は久世玲人を連れて1階まで降りようとしている。


「ちょっと待ってよー!!」

「いいじゃない、菜都」

「そうだぞ姉ちゃん」

声を上げたところで、1人で反対を続ける私の味方なんて誰もいやしない。


嬉しそうに久世玲人を囲みながら、さっさと1階へと消えて行った。
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