いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
「……毎日来ない方がいいのか?」

「え!?いや、そんなことないけど!」

一緒にいる時間が増えてしまうとガッカリしたこと、バレたんだろうか!?

少し焦りながら否定する私を、久世玲人は探るようにジッと見てくる。

…ったく、不良の勘って鋭いからこわい。


「菜都は、毎日来た方がいいと思うか?」

「え?…まぁ、そりゃあねぇ…」

久世玲人だって本業は学生だ。私の都合を除けば、毎日学校に来た方がいいに決まってる。ていうか、来るのが当然だ。


「毎日来た方がいいでしょ」

一般的な意見として久世玲人に答えると、その体が少しだけピクリと反応した。


「じゃあ来る」

「……あ、そう」


……なんなんだ、この会話は。

久世玲人の様子を不思議に思いながら、居心地が悪いのでさっとお昼ゴハンを食べた。






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