いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
「じゃあ、ドキドキした?」

「え!?ドキドキ!?」

春奈の言葉に、心臓がドキリと鳴る。ズバリ言われたからかもしれない。

結構、いや、かなりドキドキさせられることはあった…。

妙に優しかったり、手を握られたり…。

いろいろと思い出すと、また恥ずかしくなってしまった…。


顔を赤くさせる私を見て、「えっ!?やっぱり何かあったの!?」と春奈が身を乗り出してきた。


「ち、違うのっ…!!何もない!!」

「じゃあ何で顔を赤くさせるのよ!!」

「い、いや、その…!!デート自体が人生初だったからつい…!!」


苦し紛れの言い訳をする私を、春奈はじーっと疑いの眼差しで見てくる。
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