同居から始まる恋もある!?
さっきからうんともすんとも言わないスマホをついにベッドに放り投げた。
律に、ぽつりぽつりと今日二人で夏祭りへ行ったことを話した。
「全然、サチの考えてることがわからない。確かに、俺は…サチが望むような兄貴でいられなかったかもしれないけど。まさか泣くなんて…。兄離れまで宣言されてさ」
「芹生、おまえ」
「なに」
「ほんとにわからねえのか?その、サチって子の気持ち」
「は?律の言ってることがまずわからない」
信じられないと口を押さえる律。なんでそんなことを言われなければならないんだ。
「どんだけ、お前は人の気持ちに鈍感なんだよ!」
普段、滅多に感情の起伏を見せない律が、こんなにも声を荒げるところを初めて見た。俺は驚いてそのまま彼を見つめることしか出来ない。
「他人の俺でも、お前のその話聞けばすぐに気づくのに」