幸せの結末
会社の前で待つ事、15分。


見慣れたシルバーのセダン車が停車し、左側のウィンカーが点滅し始めた。



その車に駆け寄って助手席のドアを開けると、吸いかけのタバコを灰皿に押し付けながら、ぶっきらぼうに

「ごめん、待たせて。」

そう隆が言うから


「全然、大丈夫。」

って答える私。


右にウィンカーを出して、車がゆっくり走り出す。



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