先生、男と女になれません。 -オトナの恋事情ー
実際の所、荒んだ生活を送って来た人間はそれと見合うような人間としか一緒になれない。


行き着く先は物語のようにハッピーエンドではなく、バッドエンドなのだ。


「ありがとう、色々聞かせてくれちゃって」
「いいっスよ、また何かあったら呼んで下さい」
「出版社の人と知り合いなんてカッコいいっスから」
「読モとか募集してたらよろしくお願いします」


3人のギャルが去った後、僕は思わずハァーッと深い溜息を吐いてテーブルの上に頭を乗せる。


ヘビーで痛い話ばかり聞き、余りの生臭さに頭がやられそうだったから。


だが宮澤さんは僕の髪の毛をグィッと掴んで顔を上げさせると、ギロッとにらみつける。


「ファンタジーだな、正に」
「ファ、ファンタジーって」
「お前も思ってただろ、あいつら幸せになんかなれねーって。携帯小説のヨタっ話を信じて疑わないなんて、ファンタジー以外の何者でもねーじゃねーか」
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