先生、男と女になれません。 -オトナの恋事情ー
こうして善は急げと翌日、鷲塚 シュウ先生のお宅を途中で買った有名スィーツショップのケーキと共に訪問してみれば、イチゴ模様に統一されたリビングルームに何とも可愛らしい小柄な少女が出て来る。
「どうも初めまして、私、鷲塚 シュウこと日之出 小鳥と申します」
「初めまして、僕は神崎 亘理と申します」
まるでお見合いのような雰囲気だが、先生の隣には僕と似たような雰囲気の兄である編集部員が座り、僕の横にはいつもと違い、温和な空気を漂わせる宮澤さんが座っていた。
「先生の作品、いつも拝見しております」
「ありがとうございます、でも驚かれたんじゃないですか? 私みたいなコがあんな作品描いていて」
「いいえ、あの正義を貫き通した末、闇世界に足を踏み込み、暗殺人として生きる事になった主人公のザキの心理描写が素晴らしくて本当はこの作者さんは繊細な心の持ち主なんじゃないかって思っていましたので」
ひたすら褒めちぎれるのはあの後、宮澤さんが現在までに発行されている10巻を読ませてくれたからだ。
僕の感想を聞き、良かったと頬を赤く染める彼女の横で
『ウーッホン』
と大きな咳払いをするのは、事前に宮澤さんから
『日之出は極度のシスコンだ』
そう聞かされていた兄。
「どうも初めまして、私、鷲塚 シュウこと日之出 小鳥と申します」
「初めまして、僕は神崎 亘理と申します」
まるでお見合いのような雰囲気だが、先生の隣には僕と似たような雰囲気の兄である編集部員が座り、僕の横にはいつもと違い、温和な空気を漂わせる宮澤さんが座っていた。
「先生の作品、いつも拝見しております」
「ありがとうございます、でも驚かれたんじゃないですか? 私みたいなコがあんな作品描いていて」
「いいえ、あの正義を貫き通した末、闇世界に足を踏み込み、暗殺人として生きる事になった主人公のザキの心理描写が素晴らしくて本当はこの作者さんは繊細な心の持ち主なんじゃないかって思っていましたので」
ひたすら褒めちぎれるのはあの後、宮澤さんが現在までに発行されている10巻を読ませてくれたからだ。
僕の感想を聞き、良かったと頬を赤く染める彼女の横で
『ウーッホン』
と大きな咳払いをするのは、事前に宮澤さんから
『日之出は極度のシスコンだ』
そう聞かされていた兄。