神様娘の憂鬱


何か嫌予感がどうしても拭えなくて、ちょうど来た他のグループに握野を任せて翼は叶音を探しに行ったのだ。





「ううん。聞いたよ。
神崎さん調子悪くなったって。無事でよかったよ」


そう握野は優しく微笑んだ。





「…そうだな。ありがとう」



そう言いつつも本当にそうは思えなくて、ただ遠目で叶音たちを見る握野をただ見ていた。




けど--















「ほんと…無事だね」










そう言う彼女の独り言は聞こえなかった。


< 129 / 266 >

この作品をシェア

pagetop