私こそ光る☆君 ~番外編~
「そういえば遥、ケーキ食べられるようになったんだね?」


急にそらされた話題。


「いや、そんな……」


黒い笑みを浮かべて迫る紫水に圧倒される遥。


「君もやっとスイーツの良さが分かるようになったんだね?

これは僕からのささやかなお祝いだよ?」


パチンッと紫水が指を鳴らすと運ばれてきたのは、彩りも豊かな大量のケーキ。


「しっかり味わって食べてよ」


「…………」



その後も5人でお茶を楽しんだ。

紫水が用意した大量のケーキのほとんどを一人で平らげてしまった由依は、きっとお菓子の国の王子様か、妖精に違いない。

若干一名、言葉が禍して無理やり食べさせられたケーキのせいで気分が悪くなったのは、ここだけのお話。



おしまい☆


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