傷、のちに愛



そのまま週末は過ぎてゆき、私は授業のため大学へ来ていた。

絵美に心配をかけたくないから、一生懸命笑った。

今朝携帯の電源を入れたとき、千秋さんからの着信はあれ以上なかった。

これでいいのかもしれない。

一応教授と生徒なんだし、今までのことをなかったことにしてしまえばきっと楽になる。

そう思っていたときだった。

……メール?

私は思わず開いてしまった。

差出人は小早川千秋。

「絵美、これ…」

「和葉!中見てみなよ!」

絵美にそう言われ、私は震える指を制してメールをスクロールした。



.
< 79 / 104 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop