爽やか王子と内気少女
真っ赤になったままの永井君は、私の横…耳に顔を近づけて、
「俺の方が愛してる」
と少し低い声で言った。
耳に息が掛かってビクッと肩を揺らすと、
そのまま肩に手を置かれ、一度離れて顔をじっと見つめられてから、
また顔が近づいた。
今度は目の前に顔が来て、
「目……つぶって…」
と囁かれる。
そのまま魔法に掛けられた様に目を閉じれば、
唇に柔らかい感触。
初めてのキス…
キスってこんなに幸せなんだ…
少し顔を離すとお互い恥ずかしくて、真っ赤になっていた。