爽やか王子と内気少女
「好き」
好きな人に言って貰えると、
こんなにも特別な言葉になるんだ…
二文字だけで胸が暖かい。
「ほっ…本当に?」
声が震えた。
「本当…1年の時から見てた……」
1年の時!?
そんな時から知っていてくれてたなんて……
「あのね、永井君…声は永井君だけにあげられないけど、でもこうやって話てても、校内放送をしてても、
一番に聞いてほしいのは永井君なんだよ…
永井君だけにしか感情を込められない言葉だってある…」
泣きそうになる私を永井君は見つめた。
「その言葉って?」
私は笑顔で永井君を見た……
「愛してる」
私が言うと、永井君は顔を真っ赤にした。