氷菓少年は天然少女にかなわない
個性的な先輩たちとの毎年恒例春の交流会!?
突然だが何故先輩と交流会をやるのか説明すると、後輩と先輩との距離を埋めるため。



しかし、いつの間にか主旨が変わり――今では、先輩おもてなしの何でもありの会。



結局昨日は夜の12時過ぎまでかかってしまったが、それだけの時間をかけた事だけあるものができた。



この学校の仕組み自体がいろいろ変わっており、夜の12時回ろうが親が文句を言う事もなくこれが普通で、周囲からの同意も得ているから驚きだ。



本日何度目かの欠伸をしながら梨久が通学路を歩いてると、朝から賑やかしい声が辺りに響いた。



「おっはよ!朝からどうして死にそうな顔してんの?」

「りっくんおはよう♪」



一体どういう組み合わせだ。



もはや口にする元気もなく無言で佐助と笑佳のペアを見つめていると、また賑やかしい声がした。



< 46 / 73 >

この作品をシェア

pagetop