氷菓少年は天然少女にかなわない
お楽しみ明けは地獄のテスト
楽しい楽しい交流会も幕を閉じ――黒宮のクラスは特に、まるで嵐の前の静けさのように静まり返っている。



念のために付け加えとくと、登校時までは元気だった。



ヒソヒソ声で話始めるクラスメイトたち。



「なあ、交流会明けに確かテストあったよな?お前勉強した?」

「あ――……してねぇ。てか、マジなわけ?」

「マジだよ。オタクロさ、小さい字で(お楽しみ明けテストだからな〜ふっふっふ……)とか、交流会の説明プリントに書いてあったぞ」

「うっわ!オタクロきたね!」



そんな中、相変わらずうるさいのが約一名。



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