乱華~羽をくれた君~【完】
「あの時はマジですごかったよね!」と、一緒にいた女の子が興奮して言った。
「うん、あたしの彼氏、今日乱華と一緒に走ってるエスペランサってチームの特攻隊やってるんだけどさ、もー感謝感謝で、仲良くしましょうってことになったんだ」
「そうだったんですか…」
だから今日一緒に走ることになったんだ…
でも陸さん喧嘩とかしてなくてよかった。
あたしとの約束はちゃんと守ってくれてるんだ。
その時、右側にいた女の子があたしの事をじーっと見つめてきた。
「やっぱ彼女だったんだねぇ~残念っ」
はぁっとため息をついた。
「だから言ったじゃん!諦めなって」
「でも~~一目ぼれだったんだもん~」
この話の流れからすると、この子は陸さんの事が好きってこと…!?
心臓がドクドクと鳴り響いた。