永遠の星空
茉莉と美歩は、午後2時半に、会社のビルの屋上で、
自販機のカップコーヒーを飲みながら
いろんな話をするのが日課になっている。


「ねぇ、茉莉。今日朝からちょっとおかしいよ。」

「そうかな~?」

「昨日あのあと、なんかあったでしょ??」

と美歩は茉莉の顔を覗き込んだ。


「え?なんで??」

「だって顔に書いてあるもん!!
 ・・・さては、男がらみだなぁ~!!」

茉莉はドキッとした。美歩には隠し事できないな・・・

「え~!!なんでわかるの?」

「だって茉莉は、悩んでる顔がいつもと違うもん。
 茉莉には、男がらみの話、あんまりないからさっ!」


美歩とは、会社に入社してからの付き合いだが、
昔からの友人だったかのように、居心地がよく、何でも話すことができた。


「やっぱ、美歩には、隠し事できないな・・・」

「ほ~ら、やっぱりなにかあったんだ!」

「うん、実はね・・・」

茉莉は昨日の出来事を話した。



「・・・会ってみれば?」

「えっ?」

「だって、茉莉が今まで男の人のことでそんな風に話すなんてこと、なかったもん。」

「ん~、でも・・・」

「モノは試しよっ!逢ってみたら?気になるんでしょ?」

「・・・うん。」
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