未来観測
「ねー、分かってる?先生。
もうすぐ一ヶ月だよ?」


いつも通りの電話で
彼がいつも通りの文句を呟く


「…分かってるってー。
あたしだって色々悩んでるんだから」



彼の大学の推薦面接まで、後一週間と迫ったある日。
彼はあたしに対してとうとう怒りをぶつけた


「色々ってさ~
さすがに俺だって我慢の限度だよ。
こうやって毎日毎日先生の声だけ聞かされて、一ヶ月も会えてないってどいういうこと?」


「…だって。
学校は…ダメじゃない」



あの日の積極的な自分はどこへやら。
何となく仕事が忙しくて、段々と彼のことだけを考えられなくなる日々が続いて…

結果一ヶ月という月日が経ってしまった今日。


ただ今彼からお説教中。


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