EMERALD
「・・・次の古典、宿題あったっけ?」
「古典?あ、あぁ・・・」
思い出したように、世羅はノートから白紙のプリントを取り出した
「やっぱりあったんだ・・・。プリント無くしちゃって・・・、世羅、やってないじゃん!」
白紙のプリントを奪うように世羅から受け取って、みちるは衝撃的な表情でプリントを見つめる
「熱でもあるの?世羅が宿題やってないなんて」
「私にだって、そういう日はあるわ。大体、プリント自体を無くしたみちるに言われたくない」