EMERALD
《レオナードは、敬愛すべき我が国の王子。私にとってもそう。友であり、兄弟であり、大切な幼なじみ。ただそれだけ。だからこそ、私は彼の味方なの》
《・・・・・・・・・・・・》
安心した?
自身に問うてみた
問うてみて、世羅は納得した
自分は初めから、彼女に対して嫉妬も疑惑も抱いていなかった
《行きます、私》
《そう。いい返事で、私も嬉しいわ。・・・今夜、泊めてくれる?》
微笑む彼女は、ただ美しく、穏やかだった