EMERALD


暗闇の中、世羅は眠れずにいた

自室のベッドの隣、布団を敷いて眠るエマ

何故だか、彼女は自分と同じ部屋で眠ることを望んだ


《セーラ嬢、起きてる?》

《はい・・・》


静かな声が、暗闇に響く


《貴女は私に、レオナードが特別か、と聞いたわね》

《えぇ・・・》

《私の特別は、彼ではないわ。別の人》


語る彼女に、世羅は視線を向ける

天井を見上げて、ただ話している


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