Morning moon
「アラン?」

「ええ、アランが産まれた時、お義父さまが『王様に命名して頂きなさい』って言ったの覚えてる?」

「ああ、もちろん。」

「いくら養父でも、なんで王様に?って思ったわ。それに今思えば結婚式だって貴族同士にしては盛大すぎたと思うし。」

洞察力の鋭いミリーは、次々と自分の推理を話し始めた。

「さすがだね、ミリーは。君の言うとおりだよ。」

「私を誰だと思って?王妃になるのよ。」

やっとミリーに笑顔がこぼれた。
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