Morning moon
「音成、まだいたのか。」

「ええ、ちょっと委員会が長引きましてね。」

「お前も真面目だからな。でも早く帰れよ。」

「ありがとうございます。相葉さんはどうしたの?」

いきなり名前を呼ばれて、奏美は舞い上がった。

(なんで私の名前知ってるんだろう?)

「なんで名前知ってるんだろう?って思ったでしょ?」

先輩は、サラサラの前髪を揺らしながら、にこりと笑う。

「あ…えっと…。」

そこへ先生がムードぶち壊しで乱入してきた。
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