向日葵‐HIMAWARI‐
「……家に帰りなさい!」
「私、先生に言っといてあげるから…早く!」
教室で2人に説教されている私。
あの後、数分で頭痛とめまいはおさまった。真莉や楓には、大丈夫、と言ったけど、頭の中はいまだに“病気”のことを考えていた。
そんな私の様子に気づいた2人に、私は家に帰るように言われたのだが、私は頑なにそれを断っていた。
「本当に頑固者なんだから!!」
「あっ…ちょっと真莉!」
バンっと大きな音をたてて扉を開き、教室を出ていってしまった。
私は真莉が出ていった方向を見ながら、ごめんね…、と一人言を呟いた。