ひと夏の経験









「すいません!」



と中に入る。



みんなの視線が痛かった。
一番痛かったのは山下真矢の視線。




「明日は気をつけなさい」




と軽く怒られ席に座る。




そして休み時間。





「ちょっとトイレに行ってくる」




と一輝が教室を飛び出した。



一輝が帰ってくるのを待っていると、山下真矢が近づてきた。





「アンタさ、一輝くんと一緒に暮らしてんの?昨日一緒に帰ってる所見たんだけど」







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