Black★Joker【完結】
しっかりしないと。
自分自身を励ましながら来た道を引き返す。
でも、行きと違って帰りは気持ちがどんよりと重たい。
母さんきっと遅いって怒ってるだろうな……。
龍馬と一緒にバイトをしていた頃が懐かしい。
まだ最近のことなのに、遥か昔のように感じる。
「……ハァ……」
足元に視線を下げながら歩いていると、肩に鈍い衝撃が走った。
その拍子で思わずドンっとその場に尻餅をつく。