Black★Joker【完結】
「じゃあ、問題です」
「何?」
「兄ちゃんは今日、学校に行っていません。さて、何ででしょうか?」
龍馬は楽しそうにあたしの答えを待っている。
あたしは龍馬の口から吐き出された白い煙を見つめながら考えた。
「……って、お兄ちゃんって高校生?!」
「そう。俺の一つ上だから現役の高校3年生」
「そうだったんだ……」
あたしはもう一度頭の中を龍馬の質問に切り替えた。
学校を休む理由かぁ……
「具合が悪かったとか?」あたしがそう聞くと、龍馬は首を横に振る。