Black★Joker【完結】

そうだ。美空にメソ男が家に帰っているか聞こう。


家も隣同士だし、メソ男の部屋に電気が点いているか確認してもらえばいい。


「もしもし?ちょうどよかった。あのさ……――」


携帯を耳に当ててそう切り出した瞬間、美空が「龍馬……!!どうしよう……!!」と震える声で叫んだ。


切羽詰まった様子の美空に、心臓がドクンと嫌な音を立てる。


まさか……あいつに何かあったんじゃ……。



「おい、どうしたんだよ。落ち着けって」


「りょ……うま……どうしよう。ゆう……が……」


「大丈夫だ。とにかく落ち着いて話してくれ」


興奮状態の美空を何とか落ち着かせようと声をかけ続ける。





「優が病院に運ばれたって……龍馬……どうしよう……」


あいつが……病院に……?


美空の言葉が頭の中をグルグルと回る。
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