《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「ね、試作っていつから
始めるの?」


「あ?

そだな……明日朝イチで
新条さんに電話して、夜中
まで店使っていい許可が
とれたら、すぐにでも
始める気だけど」


そっか。

営業時間中には、
やってられないもんね。

普段はお店の閉まってる
時間帯に、残ってやる
つもりなんだ。


「あたしも手伝う!」


「は?

……ってお前、ピエス
なんか造れねーだろが!」


「造れないけど。でも雑用
くらいならできるでしょ」


だってあたし達2人の作品
なのに、爽介があれこれ
試作してるときにあたしが
いないなんて、おかしい
じゃない。


明らかに当然の主張だと
思うのに、爽介はなぜか
困った顔つきになって、
顔の前で手を横に振る。


「お前は、夜はやめとけ。

何かあったらすぐ、次の
日に相談すっから」


「は!? 嫌よそんなの。

あたしもいるってば!」


「イヤだから、真夜中なんだって。

終電なくなるし……日に
よっちゃオレ、店で仮眠
してそのまま仕事とかも
ありえるから」
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