《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ･プリンス〜

それと同時に――溜まってた
大粒の涙があふれて、両の
頬を熱く濡らしていくのを
感じる。


もう、目は開いてられない。


――よかった、爽介。


この約１ヶ月半に及ぶ間、
本当に毎日毎日頑張ってた
のが、ようやくこれで
報われたね。


爽介が諦めたり妥協したり
しないで、前向きに取り
組んできた結果だよ。


ホントに――あんたは
なんて強いヤツなの。


すごいよ、爽介。ホントに
すごい。


｢……アホ。
どんだけ本気泣きだっつーの｣


ポン、と、頭の上に大きな
掌の感触。


｢……だって……
嬉しいんだ、も……｣


嗚咽が混じっちゃって、
まともに話もできない。


自分でも、こんなに泣けて
くるなんて驚いてる。

周りには爽介以外の
みんなもいるのに。


……でも、ダメ。

一度流れ出た涙は、もう
全然セーブできない。

後から後からあふれてきて、
嗚咽もどんどん加速してくる。