噂の彼の甘い罠2アイドルと秘密の恋愛
「しょーがねぇな。じゃあ、前乗るか?」

へっ?

そんなの、ヤダッ!

晴弥の肩から頭を離し、背筋をシャンと伸ばす。

「大丈夫みたい~」

「そっか。……なら、いーけど」

晴弥は笑みを浮かべると、私の頭を優しくなでてくれた。





今日の晴弥……どうしたんだろ。

やっぱ、いつもより優しいよ。

ところどころ、だけど。





窓の外に目をやる。

この流れる景色は……日本じゃないんだねぇ~。

晴弥の育った街に

今やって来たんだ。





ドキドキしながら、晴弥の家に向かった。





そう……

これから、悲惨なことが

待ち受けているとも、

知らずに。







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